ドイツはロシアの天然ガスのない冬へ向けて準備をしている=独政府報道官

ドイツ連邦共和国のヘーベシュトライト政府報道官は5日、ドイツ政権はロシアの天然ガスの供給が安全に止められる可能性を排除しておらず、そのようなシナリオに向けた準備をしていると発言した。

ヘーベシュトライト氏が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ヘーベシュトライト氏は、「現在、ロシアのエネルギー供給を信頼することは困難だ。(中略)私たちは、よく準備をしており、ロシアの天然ガスが入ってくるかどうか、(入ってくる場合)どのような量となるかとは無関係に、冬を良く乗り切れるように、あらゆることを行っている」と発言した。

同氏はまた、ロシアからの天然ガス輸出の完全停止は、「想定しておかねばならないシナリオの一つ」だと指摘した。その際同氏は、ドイツのガス貯蔵庫が現在85%以上満たされていることは良いことだと指摘し、貯蔵量の増加が続いていると発言した。また、同氏は、ドイツはその他の供給源からも天然ガスを受け取ることができているとも伝えた。

さらに同氏は、露ガスプロム社の発表によって引き起こされた最近のガス価格の高騰は、「ロシア大統領の世界戦略の一部だ」と指摘した。

同時に同氏は、ドイツ国民を「困難な数か月」が待ち受けているとし、国民に対して節約を行うよう呼びかけた。