ゼレンシキー宇大統領、仏大統領とデンマーク首相と電話会談

ウクライナのゼレンシキー大統領は16日、フランスのマクロン大統領とフレデリクセン・デンマーク首相とそれぞれ電話会談を行い、対露制裁強化や対ウクライナ支援などにつき協議を行った。

ゼレンシキー氏がツイッター・アカウントにて報告した。

ゼレンシキー氏は、マクロン仏大統領との電話会談につき、「私は、前線の状況、ロシア連邦のザポリッジャ原発における核テロについて報告した。フランスに対して、多大な防衛サポートにつき謝意を伝えた。私たちは、ウクライナへのマクロ財政支援の強化と、食糧安全保障分野の挑戦について協議を行った。私たちは、対露制裁圧力を増さねばならない」と発言した。

また、同氏は、フレデリクセン・デンマーク首相との電話会談については、「成功裏の国防相会議と新しいデンマークの支援パッケージにつき謝意を伝えた。デンマークのミコライウ地域の復興におけるリーダーシップに言及した。私たちは、ウクライナへの財政支援の増加、対露制裁強化につき協議を行った」と伝えた。

これに先立ち、デンマーク政府は11日、コペンハーゲンで20か国以上が参加する国防相級ウクライナ支援会議を主催。ブドスコウ・デンマーク国防相は、同会議にて、15億ユーロ強の対ウクライナ軍事支援が集まったと発表した。また、デンマーク政府も、1億1000万ユーロの対ウクライナ追加軍事支援を発表していた。

また、ウクライナ南部のザポリッジャ原子力発電所は、ロシア軍が2月24日にウクライナに対して全面的侵略を始めて以降、3月4日に制圧された。ウクライナは、ロシア軍が同原発敷地に軍事機材や弾薬を集結させていることを「核テロ」だと呼び、ロシア軍が同原発敷地から完全撤退するよう、西側諸国に同国への圧力強化を呼びかけている

写真:大統領府