EU各国大使ら、ウクライナの早期加盟に反対=報道

4日夜に行われたワーキングディナーにおいて、欧州連合(EU)のコレペールII(常駐代表委員会)フォーマットで集まったEU加盟各国の大使たちは、欧州委員会の代表者に対し、ウクライナのEUへの早期加盟方式を支持しない考えを明確にした。

ポリティコが協議の内容に詳しい関係者の話として報じた

報道には、「EU各国常駐代表は、フォンデアライエン欧州委員長の実務局長に対し、加盟国は欧州委員会が提案した論争を呼んでいる『逆拡大』案を受け入れないと伝えた。この抵抗により、EU執行部がウクライナの2027年までのEU加盟を目指して推進していた『先に加盟、後に統合』モデルは事実上阻止されることになる」と伝えている。

ポリティコは、いくつかの主要国が、以前からウクライナのEU加盟に対して厳しい立場を表明していたため、この決定は驚きではないと指摘している。

「逆拡大(reverse enlargement)」とは、先に加盟させて、その後に特権を段階的に積み上げていくことを想定したもの。

ポリティコによれば、「これは水曜日の夕食会を前に欧州委員会から提示された4つの選択肢のうちの1つだった」という。

取材に応じたある外交官は、夕食会の雰囲気は「普通」だったとしながらも、各国政府からのメッセージは無遠慮なものだったと語った。別の外交官は、「終わった。『逆拡大』は通らない」と述べ、欧州委員会はこの構想の再考を迫られるだろうと付け加えた。

他に4人のEU外交官もポリティコとの対話の中で、ウクライナや他のいかなる国にとっても、「逆拡大」は実効的な戦略ではないとして断固として拒否した。ある高官は、「彼らは誤った希望を生み出した。今こそそれを是正し、『実際、この逆拡大ははじめから成立し得ないものだった』と言うべき時だ」と語った。

3月19日に開催される欧州理事会の結論草案では、ウクライナへの融資を巡る論争と、EU拡大に関する議論の両方に言及されているという。

各国首脳は、既存のシステムを維持したいという各国の意向を強調し、実績に基づいた従来のEU加盟アプローチを支持する見通しであり、これにより、欧州委員会が期待していたウクライナの早期加盟の希望は完全に絶望的なものと指摘されている。

別の外交官は、「私たちはウクライナをEUに繋ぎ止めたいと考えている…しかし、私たちの手続きを破壊し、実績に基づくシステムをスクラップにすることはできない。問題は、現実的な前進の道を見つけることだ」と述べた。

ポリティコは、「現実的」というのは、EU加盟各国の政治的な機微を考慮することを意味すると指摘している。

常駐代表会合が行われた日、コス欧州委員(拡大担当)はベルリンでの討論会に出席し、EU拡大に関する新たな考え方の必要性を擁護していた。

コス氏は、現在のモデルは40年以上前のスペインとポルトガルの加盟に端を発するものであり、「もはや存在しない、ルールに基づいた安定した世界のために設計されたものだ」と指摘した。

あるEU高官はポリティコに対し、常駐代表会合で拡大のテーマが浮上したのは、主に「突飛なアイデアによって引き起こされた騒動のため」だと語った。

写真:unsplash