ゼレンシキー宇大統領、エルドアン土大統領と穀物輸出手段を協議

ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、トルコのエルドアン大統領と電話会談を行い、ウクライナの海洋港の封鎖を解除して、穀物を輸出できるようにすることの重要性を協議した。

ゼレンシキー宇大統領がツイッター・アカウントに書き込んだ

ゼレンシキー氏は、「エルドアン土大統領と協議を行った。私は、ロシア連邦侵略によるさらなる民間人犠牲者についての哀悼表明に謝意を伝えた。トルコのサポートを評価している。ウクライナの港の封鎖解除と穀物輸出再開の重要性について協議した。また、ロシアによる一時的被占領地からの私たちの穀物の持ち出しも防止せねばならない」と書き込んだ。

また、トルコ大統領府広報室も、同電話会談の結果につき公表した

トルコ側発表によると、エルドアン土大統領は、トルコの最大の願望はウクライナにおける平和の達成だと述べた他、国連が準備している、ウクライナの穀物を世界市場に供給するための計画策定作業が続いていると発言した。

エルドアン氏は、ウクライナ・ロシア間の解決はいずれにせよ外交手段によるものとなるのであり、協議テーブルは開いておくべきだと指摘した。

発表にはまた、「エルドアン大統領は、イスタンブル・プロセス(編集注:イスタンブルでのウクライナ・ロシア間和平協議)での促進と仲介を含む、あらゆる種類の必要な支持を提供する準備があると表明した」と書かれている。

エルドアン氏はまた、ゼレンシキー氏に対して、イスラム教の犠牲祭に関してトルコ語で挨拶を行ったことに謝意を伝えた。

その他、トルコ大統領府は同日、エルドアン氏がプーチン露大統領とも電話会談を行ったことを公表している

発表によれば、エルドアン氏は、黒海に安全な穀物輸送回廊を設置する国連の計画に関して、方策をとる時が来たと発言した。

また、エルドアン氏は、ウクライナとロシアの間の戦争は「長続きする正義の平和によって」終わるべきであり、それは協議を通じて達成されるべきだとの見方を示した。発表には、トルコは協議プロセスの活性化へ貢献する準備があると表明されている。