ロシアがG20首脳会談に来るなら、参加しないという国はウクライナ以外に多くある=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、今年11月のG20首脳会談への自身や他の多くの国首脳の出席は、そこにロシア首脳が出席するかどうかにかかっていると発言した。

ゼレンシキー宇大統領がキーウ(キエフ)を訪問したアルバニージー豪首相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「最近、インドネシア大統領の訪問があり(編集注:6月29日)、私たちはその問題(編集注:G20出席問題)を話し合った。彼は、直接私にG20会合への招待状を渡した。私たちは、その招待につき感謝している。しかしながら、私たちの出席は、ロシアにかかっている。同国が出席するか否かに」と発言した。

さらに同氏は、ウクライナの首脳会談出席は、治安情勢にも左右されることを強調した。そして、「私は、戦争がその会合までに私たちの領土の完全な脱占領をもって100%終了しているかは確信がない。そのため、私は今のところ、そこへの渡航を想像していない」と説明した。

さらに同氏は、他の国々からも、G20首脳会談にロシアが出席した場合に、同会談を欠席する可能性についてのシグナルが届いているとも指摘し、「私は、そこにロシアが出席していた場合、そこに多くの国が出席するかは、確信が持てない」と発言した。

また同氏は、多くのことがウクライナ領における情勢の展開に左右されながら進んでいくことになると述べ、「仮に、恐ろしいことながら、さらに複数のブチャのような出来事が明るみに出たら、思うに、ロシアは完全な孤立となるだろう」と強調した。