プーチン露大統領がロシアが西側にどう思われるかに無関心であることをマクロン仏大統領は理解していない=チェコ外務省

チェコは、ロシアのウクライナ侵略戦争に関して、外交協議は何よりもウクライナが行わねばならないものであり、ウクライナが1938年のチェコスロバキアのようになることは見過ごしてはならないと考えている。

12日、リパフスキー・チェコ外相がCNNへの番組で、西欧の複数の国の政治家が、ウクライナの領土を代償にしてでも停戦について合意に至るよう「努力している」とする情報に関して発言した

リパフスキー氏は、特にマクロン仏大統領による、プーチン露大統領率いるロシアを「侮辱してはいけない」とする発言を批判した。同氏は、「ロシアは侵略国である。私たちは、いかなる侮辱の有無も気にする必要はない。マクロン氏はおそらく、プーチンが西側でロシアがどう受け止められているかに無関心であることをあまり理解していないのであろう」と発言した。

また同氏は、ドイツのような強力な国はウクライナへより活発に武器供給を送れるはずだと指摘しつつ、ロシアの拡大主義的意図の観点から、チェコのものをはじめ、ウクライナへの武器供給はチェコの安全保障も支えるものだと発言した。

さらに同氏は、2022年下半期にてチェコが欧州連合(EU)理事会議長国を務める際には、チェコはウクライナ支持、平和達成の問題を提起していくが、同時に「いかなる代償を払ってでも」平和を達成することを主張することはないとも発言した。

同氏は、「(チェコは)欧州がウクライナを忘れることはないことを強調している」と述べた。また、ウクライナが1938年に他国の決定でナチスドイツに自国領土を奪われたチェコスロバキアのようになることは見過ごしてはならないと強調した。同氏は、「外国的協議はなによりもウクライナ人自身が行うべきものだ。私たちは、このゲームにてウクライナ人を支えねばならない」と発言した。

これに先立ち、6月3日、マクロン仏大統領は、それは戦闘行為終結後に外交的努力によって出口を見つけられるようにするために、現在大切なのは「ロシアを侮辱しないこと」だと発言していた。