EU、ロシア発石油禁輸で合意ならず

欧州連合(EU)加盟国外相は16日、ブリュッセルでの会合にて、ロシア発石油の禁輸を含む第6対露制裁パッケージの発動につき合意に至らなかった。

ボレルEU上級代表がEU閣僚理事会会合の結果を受けた記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ボレル上級代表は、「私たちは、侵攻の代償をクレムリンにとって受け入れられないものとするよう、ロシアに対して制裁を科し続ける。私たちは、協議を続ける。残念ながら、今日は、合意に達せず、第6制裁パッケージの形成を終わらせられなかった。本件は、再びこれペール会議(常駐代表者会議)に戻され、そこで代表者たちが議論を継続する。私たちは、石油供給禁止にてコンセンサスを達成することの困難を理解している」と発言した。

これに先立ち、5月4日、フォンデアライエン欧州委員会委員長は4日、EUのロシアに対する第6制裁パッケージの内容案を発表していた。同制裁案には、ロシアからの石油の禁輸、SWIFT(国際銀行間通信協会)からの遮断対象銀行の追加、ロシアのプロパガンダの禁止が含まれていた。