米下院、400億ドルのウクライナ追加支援法案を採択

米国議会下院は10日、ロシアによるウクライナへの全面的侵略に対応するための400億ドルの追加拠出を定めた法案H.R.7691を採択した。

賛成368票、反対57票で可決された。今後同法案は上院で審議される。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

投票の前には、デローロ民主党議員が、ウクライナは緊急支援を必要としており、米国はそれを提供することができるとし、「私たちは、重たい命の喪失を終わらせ、プーチンとその周辺人物の責任を追及し、グローバルな民主主義を守るべく、このサポートを供与するという倫理的責任を負っている」と発言した。

今回の法案は、ウクライナによる主権と民主主義の防衛、ロシアの首脳陣の責任追及、戦争によって強まっている世界の食料安全保障問題の解決、難民サポート保障の支援を定めるものとなっている。

これに先立ち、4月28日にバイデン米大統領が330億ドルのウクライナ支援法案パッケージを提案していたが、議員たちは、法案審議の際に、ウクライナのための食料支援、軍事装備のためにさらに数十億ドルを追加することを提案した。

これを受けて、11日、ウクライナのゼレンシキー大統領は、ツイッター・アカウントにて謝意を表明した

ゼレンシキー氏は、ペロシ下院議長、下院議員に対して、バイデン米大統領の主導したウクライナへ追加財政支援法案を迅速に採択したことにつき謝意を伝え、同法案が上院で審議されるのを待っていると書き込んだ。