岸田日本首相、ロシア産石油を原則禁輸をG7首脳会談で発表

日本の岸田首相は8日、G7首脳テレビ会談に出席した際、日本もロシア産石油の原則禁輸措置を取ることにしたと発表した。

日本外務省がゼレンシキー宇大統領も出席したG7首脳テレビ会議への岸田首相の出席につき公式ウェブサイトで発表した

岸田首相は、「ロシアによるウクライナ侵略は、欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす行為であり、歴史の岐路に立つ今ほど普遍的価値を共有するG7の結束が求められている時はない」との日本の立場を伝えた上で、5月5日発表の追加対露制裁を紹介した。

さらに、岸田氏は、ロシア産石油については、エネルギー資源の大半を輸入に頼っている日本としては「大変厳しい決断ではある」としつつも、G7の結束が何よりも重要な時であり、かつ今回発出されたG7首脳声明を踏まえた上で、「ロシア産石油の原則禁輸という措置をとる」という決定を発表した。

また同氏は、日本は、ウクライナに対する支援のコミットメントを増額するだけでなく、計2億ドルの緊急人道支援について全額ディスバース済みであるとも伝え、ウクライナ支援を重視しており、G7で引き続き連携したいと伝えた。

加えて、岸田氏は、3月のインド、カンボジア訪問に続いて、インドネシア、ベトナム、タイの訪問時にも、ロシアの対ウクライナ侵略への対応について理解と協力を求めたことを紹介し、基本的な考え方について共通認識を確認できたと伝えた。

なお、8日のG7首脳会談には、ゼレンシキー宇大統領も出席した。ゼレンシキー氏は、首脳たちに対して、ウクライナをサポートするための、武器供与、財政支援、石油禁輸など対露制裁強化、復興支援といった手段を提案していた