誰ももうプーチンの約束を信じることはできない=ベーアボック独外相

ドイツのベーアボック外相は、2月24日以前の状態に戻ることはない、世界はロシアの首脳の約束に期待することは二度とできないと発言した。

ベーアボック外相がビルト誌へ発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた

ベーアボック氏は、「どれだけ私たちが望もうが、2月24日以前の時間に戻ることはない。私たちは、プーチンの約束に期待することはもはや二度とできない」と発言した。

同氏は、そのため現在は、ウクライナがその残酷な侵攻を撃退し、将来の侵攻から身を守れるよう支援をしなければいけないとし、その目的は、ウクライナの人々にとっての平和であるが、それは同時にドイツの人々にとっての平和でもあると強調した。

さらに同氏は、「戦争終結以上の話であり、自由の中の人生の安全の話なのだ。しかし、欧州に広まっていた平和的秩序は、プーチンによって不可逆的に破壊されてしまった」と発言した。

また同氏は、「欧州における全ての人々が、戦争の終わりに勝利する国はなく、皆が敗者となることを再び認識してはじめて、もう一度真の平和が訪れることになる」との見方を示した。

その他同氏は、制裁は、ロシアが自らの全ての軍を撤退させた場合においてのみ解除されることは明白だと発言した。

加えて、同氏は、「ロシアにより指示された条件での平和は、ウクライナにも欧州の私たちにも安全をもたらさない。より悪化する場合、それは次の戦争への招待となりかねないし、その戦争は私たちの国境からさらに近いところで生じかねないのだ」と強調した。

同氏は、ウクライナが自らの運命を自分で決められるだけ、十分に強くするために支援をすることが不可欠だと強調し、「なぜなら、ウクライナ人がこの戦争で亡くなっているのであり、ロシアの占領下では抑圧と専制が彼らを脅かしており、誰も彼らに命令する権利は持たない」と発言した。

写真:ウクライナ外務省