OSCE、ウクライナ特別監視団の活動を終了へ

ラウ欧州安全保障協力機構(OSCE)議長(ポーランド外相)とシュミットOSCE事務総長は、OSCEウクライナ特別監視団(SMM)の緊急終了方策を取ることを発表した。

28日、OSCE広報室が発表した

発表には、2022年3月31日にロシアがOSCE/SMMのマンデート更新を認めず、その後本決定が下されたと書かれている。

ラウ議長は、「困難な決定だった。私たちは、SMMマンデート復活達成のために加盟国との政治対話を通じてあらゆる可能な案を検討した。しかし、ロシア連邦の立場により、私たちは、SMMの終了の方策を取る以外の他の選択肢がなかった」と発言した。

同時に同氏は、OSCEはウクライナにてすでにある義務に従った活動を継続したいと思っていると指摘し、議長国ポーランドはウクライナにおけるOSCEの将来の代わりとなる役割を分析するために加盟国と協力を続けると伝えた。

シュミット事務総長は、SMMが過去8年間担った重要な役割を喚起し、SMMが現場における客観的事実を与え、対話を促進し、民間インフラ修理のための機会を与えてきたと指摘した。

なお、OSCE/SMMは、ウクライナ政府の要請を根拠に、OSCEの57の全加盟国のコンセンサスにより、2014年3月21日に活動を開始していた。

写真:SMM