ゼレンシキー宇大統領、2014年の対露制裁は「非常に弱かった」と指摘

ウクライナのゼレンシキー大統領は7日、2014年、ロシアがウクライナへの戦争を始めた時にパートナー国が発動した対露制裁が非常に弱かったことを批判した。

ゼレンシキー大統領がキプロス国会への演説時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「ウクライナは、ロシアからの侵略をはるか前に受けていたのだ。2014年時にロシアははじめて、私たちの国を力で分断しようと試みたのである。それは私たちのクリミア半島が占領された時であり、ロシアがドンバスにて戦争を始めた時だ。しかし、その時の世界の対応は弱かった。非常に弱かった」と発言した。

同氏はまた、当時、国際社会は、ロシアとの関係の基本は建設的なものとなり得る、対話は誠実で相互尊重の原則に基づいたものとなり得ることを信じていたのだと指摘した。

そして、同氏は、「その後の年月が世界に、それら全てが過ちであったことを学ばせた。今年の2月24日のウクライナへの侵攻は、ロシアの首脳陣が他国の親切な態度を単に弱さだと捉えていたことを示したのである」と強調した。

写真:大統領府