トルコ外相、マリウポリ市民の避難の必要を主張

トルコのチャヴショール外相は、戦争の続くウクライナにてロシアが包囲しているマリウポリ市の住民の避難のための人道回廊開設の必要性を主張した。

チャヴショール外相がアンタルヤ外交フォーラムの閉会式の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

チャヴショール氏は、「トルコ国民と他の国の国民が紛争圏、特にマリウポリにいる。彼らを外に出すことは難しい。なぜなら、戦争が市街戦に移行しているからだ。そのため、人道回廊の開設が必要だ。私たちは、その問題を常に協議している。残念ながら、合意には達していない」と発言した。

同氏はまた、ロシアのラヴロフ外相にもトルコ国民避難の問題の解決を促進するよう要請したと述べ、またマリウポリのモスクに隠れ続けている人たちとは、衛星を通じたコンタクトを確保したと伝えた。同モスクには損壊はないとのこと。

加えて同氏は、トルコはウクライナの領土一体性と主権を一貫して支持しているが、人道問題では双方と作業をすることが目的に適っていると発言した。

トルコが西側諸国の制裁に加わる可能性については、チャヴショール氏は、「トルコの立場は原則的で最初から明白だ」と回答した。