ゼレンシキー宇大統領、ウクライナEU加盟関連決定につき「もっと強力な決定が必要」

ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、同日未明に欧州連合(EU)の欧州理事会にて、ウクライナのEUへの将来の加盟の展望を認める決定が採択されたことにつき、「もっと強力な決定が必要だ」との見方を示した。

ゼレンシキー大統領が11日昼の動画メッセージで発言した

ゼレンシキー氏は、「昨日、EU加盟国首脳の非常に重要な会談が開かれた。長く、内容の詰まった会談だった。私たちは、その会談で全ての首脳が何を話したのか知っている」と発言した。

同氏は、今回欧州理事会が採択した決定についての評価につき「非常にシンプルだ。それはもっと強力であるべきだ。それは私たちが待っていたものではない」とコメントした。

同時に同氏は、EU加盟国の国民たちはウクライナのEU加盟に向けた支持は大きいとし、「国によって数字は異なるが、世論調査では大きな支持がある」とし、少なくとも60%がウクライナが欧州の一部であることを支持していると指摘した。

その上で同氏は、「昨日のEU首脳の会談の決定は、今後欧州委員会のレベルに入る。実現のため、具体的な手続きのためだ。EUは、より多くのことをしなければならない。私たちのため、ウクライナのため、自分のためにだ。私たちはそれを期待している。全ての欧州の人々がそれを期待している」と発言した。

これに先立ち、11日未明、欧州連合(EU)加盟国首脳からなる欧州理事会の非公式会合が開かれ、ウクライナのEUへの将来の加盟の展望を認める声明を採択した。他方で、欧州理事会は、ウクライナが求めていた同国のEU早期加盟プロセスについては見送る決定を採択した。