ロシアはウクライナへのさらなる侵略の法的基盤を作っている=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は22日、ロシア連邦は武装集団「DPR」「LPR」支配地域の国家承認を通じて、ウクライナに対するさらなる武力侵略のための法的基盤を作っているとの見方を示した。

ゼレンシキー大統領がキーウ(キエフ)を訪問したカリス・エストニア大統領との会談後記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「それはウクライナに対する新たな侵略行為であり、それは国際パートナー、国際社会からの速やかかつ断固とした対応を要するものだ。私は、ロシア連邦はその決定によりウクライナに対する更なる武力侵略のための法的基盤を作っているのだと思うし、その際に、あらゆるあり得る二国間、他国間の義務、国連安保理の2015年2月17日付決議に違反しているのだ」と発言した。

同氏はさらに、ロシアの対ウクライナ・エスカレーションは、ウクライナだけではなく、欧州や世界全体にとって前例のない挑戦であるとし、「正にウクライナにおいて今日、欧州の安全保障の未来が決まろうとしているのだ」と強調した。

これに先立ち、21日、プーチン露大統領は、ロシアのテレビで演説をした際に、ウクライナ東部の武装集団「DPR」「LPR」の国家としての独立と主権を承認すると発言し、関連大統領令に署名していた。