独政府、ショルツ首相がプーチン露大統領にウクライナのNATOへの一定期間非加盟を約束したとの噂を否定

ヘーベシュトライト独政府報道官は16日、ショルツ独首相がモスクワ訪問時にウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を一定期間拒否することを「形式的に確定する」可能性について話したらしいとする、複数の専門家のコメントを否定した。

ヘーベシュトライト独政府報道官が記者会見時に発言した。

ヘーベシュトライト氏は、「私は、首相がそんなことは決して話していないこと、一度もそんなことは念頭になかったことを、全くもって明確に述べることができる」と発言した。

同氏はまた、ショルツ首相はキーウ(キエフ)とモスクワでの記者会見時に、ウクライナのNATO加盟は「現在と近い将来の議題にない」ことを明確にしたのだと述べつつ、しかし首相はNATOがウクライナ加盟を拒否するために、そのことを形式化することは話さなかったと指摘した。同氏は、「それは、ショルツ氏の言葉の全くもって正しくない解釈であり、過去数週間、数か月たくさん話されてきたあらゆることに反するものだ」と発言した。

同氏は、「正しいのは、ウクライナ自身が、NATOに加盟したいかどうか、そのために必要な要件を履行することができるかどうかを決めることである」と強調した。

これに先立ち、15日、ショルツ独首相はモスクワでのプーチン露大統領との記者会見時に、「議題になっていない問題について、軍事対立が生じるかもしれない」ことが受け入れられないことであることを、一人一人が認識しなければならないと発言した。

同氏はまた、「そのため、これは、近い将来の世界情勢の展開になり得ない何かについて話されている、ばかげた状況を私たちが心配しなくてすむようにする、関係者一人一人、ロシア、ウクライナ、NATOの首脳としての能力に関する話なのだ」と発言していた。