スペイン外相、露の対ウクライナへ更なる侵攻の場合の制裁発動を確認

スペインのホセ・マヌエル・アルバレス・ブエノ外相は9日、ロシアがウクライナに対して更なる侵攻に踏み切った場合は、スペインは欧州連合(EU)とともに制裁を発動する準備があると述べた。同時に外相は、現在は、ロシアが作り出した危機の解決に向けて外交努力に集中すべきだとも指摘した。

キーウ(キエフ)を訪問したマヌエル・スペイン外相がクレーバ・ウクライナ外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ホセ・マヌエル・アルバレス外相は、スペインはウクライナ国境沿いのロシア軍の集結を懸念を持って観察しているとしつつ、「しかし、私たちは、この状況は対話で解決しなければならないと確信している。私たちは、EU、北大西洋条約機構(NATO)、欧州安全保障協力機構(OSCE)の枠内での努力を支持するべく、パートナーたちとともに作業している。欧州のパートナーたちは、すでに非常に重要な制裁方策につき同意しており、ウクライナに対する軍事侵略が生じた場合には、それらが非常に迅速に発動されることになる。もちろん、それは私たちが目にしたいシナリオではない。しかし、私たちは、それに向けた準備ができているし、皆が一緒に準備できている」と発言した。

同氏はまた、制裁は、予防的には発動されず(編集注:侵攻の前には科されない)、警告として作成されたものだと補足した。同氏は、「私たちの目的は、全ての欧州の国家の安全と国際法が拠り所にする原則を守ることのできる解決策を見つけることだ」と発言した。

記者から、スペインはウクライナに対して武器供与問題を検討する用意があるかと尋ねると、ホセ・マヌエル・アルバレス外相は、スペインとEUの政策は、この危機が対話と努力を通じて解決されなければならないというものだと回答した。

また、ウクライナ外務省広報室が公表した、両外相の会談結果によれば、クレーバ宇外相は、ホセ・マヌエル・アルバレス・スペイン外相に国境沿いと被占領地の治安情勢につき詳細に報告した。

その他両者は、今年6月にマドリードで開催されるNATO首脳会談への準備、ウクライナの欧州・欧州大西洋統合進展のための行動についても協議した。

両外相はさらに、両国外務省間での政治協議と、貿易経済協力政府間委員会会合を開催することで合意した。

写真:ホセ・マヌエル・アルバレス外相(ツイッター)