クレーバ外相、ノルマンディ4国次期ベルリン会合への期待を説明

ウクライナのクレーバ外相は7日、ロシア・ウクライナ紛争解決協議を行う独仏宇露4国からなる「ノルマンディ・フォーマット」における、ベルリンにて開催される首脳補佐官級次期会合への期待に言及した。

クレーバ外相がキーウ(キエフ)を訪問したベーアボック独外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

クレーバ氏は、「パリでは、非常に困難な会合があった。ベルリンでの(次期)会合への準備も困難だ。しかし、私たちは、少なくともベルリンでの会合後に、ノルマンディ・フォーマット(首脳)補佐官級協議が継続されるよう、もう一つの会談が予定されるように、作業している。なぜなら、それは、ロシアが外交プロセスに残り続けるということを意味するからだ。そのこと自体が非常に重要だ」と発言した。

同氏は、同会合へのウクライナの「最大限の期待」は、ロシア・ウクライナ・欧州安全保障協力機構(OSCE)からなるミンスク諸合意履行協議を行う三者コンタクト・グループ(TCG)の作業妨害を解き得る具体的解決策の作成だと発言した。

同時に同氏は、現在ウクライナのメディア空間にて広まっている陰謀論や噂はいずれも、事実ではないと指摘し、「ウクライナは、どのような協議にも、自らの立場を諦めるためだとか、国益にダメージをもたらすために向かっているのではないし、ベルリンでの協議もこのルールの例外とはならない」と強調した。

これに対して、ベーアボック独外相は、4国首脳補佐官級会合が行われていること自体が成功であると指摘した。

これに先立ち、1月26日、パリにてノルマンディ・フォーマット首脳政治担当補佐官級会合が開催されており、その際、参加者は、2週間後にベルリンにて次期同会合の開催に同意している。ウクルインフォルムが有している情報では、同会合は2月10日に開催される予定である。

写真:ウクライナ外務省