ドイツ海軍総監、クリミア発言めぐり辞任 ウクライナ大使「独は立場を変えるべき」と主張

「クリミアはウクライナに戻らない」などの発言により批判を受けたドイツ海軍総監のカイ=アヒム・シェンバフ中将は、22日に辞表を提出、独国防相がこれに同意した。

独DWがドイツ国防省発表を報じた

発表には、「1月22日水曜日夜、ドイツ海軍総監カイ=アヒム・シェンバフ中将は辞表を提出した」と書かれている。

また、メリニク駐独ウクライナ大使は、ツイッター・アカウントにて、同氏の辞任を歓迎すると伝えた。メリニク大使は、「ウクライナはドイツ海軍トップのカイ=アヒム・シェンバフ氏のタイムリーな辞任を歓迎するが、それではドイツ政治に対する完全な信頼の回復には不十分だ。ドイツ政府は、キーウ(キエフ)に対する方針を変えるべきだ!」と書き込んだ。

これに先立ち、ドイツ海軍総監であったカイ=アヒム・シェンバフ中将がインド防衛研究所の会議にて、「ウクライナはクリミアを失った、それは二度と戻らない」などと発言。これに対して、クレーバ外相は、「最近のドイツによる、特に、第3国に許可を出すことによる、防衛兵器の譲渡はできないとする最近の発言や、クリミアの返還に展望がないとするものや、SWIFTからのロシア遮断への迷いは、私たちの関係のレベルや現在の治安情勢に合致しないものである」として、抗議の意を表明していた

写真: dpa/picture alliance