ブリンケン米国務長官、ラヴロフ露外相とノルマンディ・フォーマット活動再開を協議へ

ブリンケン米国務長官は20日、ウクライナ東部情勢解決手段としての「ノルマンディ・フォーマット」(独仏宇露4国の協議フォーマット)を完全に支持しているとし、ジュネーブにてラヴロフ露外相と会談する際に、同フォーマットの活動再開の必要性について話すと発言した。

ブリンケン国務長官がベーアボック独外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ブリンケン氏は、「ノルマンディ・フォーマットを、米国は完全に支持している。私たちは、そのことをロシアに説明したし、私はまた明日、ラヴロフ外相と会う時にそのことについて話をする」と発言した。

また同氏は、米国は同協議の再開を促す準備があるとしつつ、しかし、現時点では米国の同フォーマットの参加については話されていないとも指摘した。同氏は、「もし私たちが、その努力を何らかの形で支持できたり、さらに発展できたりするのであれば、私たちは、どんな時でもそうする準備がある。ノルマンディ・フォーマットに加わるという手段ではなく、支え、促し、対話するという手段でだ」と発言した。さらにブリンケン氏は、ノルマンディ参加国もまた生産的に相互連携する準備があることを期待しているとも表明した。

同氏は、「それは、ミンスク諸合意履行の唯一かつ最善の手段だ。それは、ドンバス情勢に関して、ロシアからもウクライナからも同意のある決定なのであり、つまるところ、ウクライナにとって東部を取り戻す最善の手段である」と指摘した。

これに先立ち、19日、ブリンケン氏は、キーウ(キエフ)でもノルマンディ・フォーマットの重要性を指摘したが、同時に「主要な問題は、ロシアがミンスク諸合意を履行したがっているかどうかである」とも発言していた