プーチン氏が外交を選択すれば、まだ厳しい制裁は回避できる=米政権

ロシア連邦によるウクライナ周辺への軍集結が続く中、米政権は、ロシアに対して、緊張緩和のために外交的手段を選択するよう主張している。

18日、サキ米大統領報道官が、発表されたブリンケン米国務長官のラヴロフ露外相の21日のジュネーブでの会談に関連し、米国の立場を伝えた。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

サキ氏は、「ブリンケン氏が行おうとしているのは、外交の道があるということを、非常に明確に強調することだ」と発言した。

同氏は、ロシアの最近の行動は、ベラルーシへの「共同演習」実施が目的だとされる部隊の投入や、ウクライナ東部国境沿いの露軍部隊の動きの再活発化を含め、「非常に危険な状況」を作り出していると指摘した。また同氏は、改めて、ロシアはどの瞬間にもウクライナへの侵攻を開始する準備ができているとする米国の現状評価を繰り返した。

サキ氏はまた、外交による情勢解決が優先的手段だとし、「プーチン露大統領とロシア人の前には、厳しい経済的被害を被るか否かの選択肢がある」と発言した。

その他同氏は、国際銀行間通信協会(SWIFT)システムからロシアを遮断する可能性は「テーブルの上に残っている」として、ロシア政権に対するあり得る圧力の手段の一つであるとする米国の立場を確認した。

また同氏は、「私たちは、ロシアがウクライナに侵攻した場合のロシアに対する厳しい結果に関して、欧州の同僚たちとの緊密な協議を継続している」と強調した。

なお、米国務省は、ブリンケン米国務長官が19、20日にキーウ(キエフ)とベルリンを訪問し、ロシアによる情勢激化を議論すると発表していた。また、21日には、ブリンケン氏は、ジュネーブにてラヴロフ露外相と会談することも発表されている。