ボレルEU上級代表、ロシアが疑問視する「3つの原則」を説明

ボレル欧州連合(EU)上級代表は、ロシアが以前に受け入れておきながら、現在疑問を投げかけている「3つの原則」について説明した。

12日、ボレル氏のブログ記事が欧州対外行動庁のウェブサイトに掲載された

ボレル氏は、「1つ目(編集注:のロシアが疑問を呈している原則)は、パリ憲章にて認められている、個々の国にの持つ、どの国際機関に所属する、しないを自由に選ぶ権利、どの条約、同盟に参加するかを選ぶ権利である」と指摘した。

同氏は、2つ目は武力を行使しないこと、3つ目は全ての国の領土一体性を尊重することだと説明し、「ロシアはウクライナにてこの3つの根元的原則に違反しており、以前にはジョージアでも違反してきた。そして、ロシアは、単に主張するのではなく、ウクライナ国境では、増強する軍事的圧力を伴って主張しているのであり、ロシアの要求が完全に満たされない場合の新たな(軍事)介入でもってキーウ(キエフ)政権を脅しているのだ」と指摘した。

同氏は、ロシアはまたEUを重要でない存在として描こうとしており、戦略的に米国と欧州を分断することを模索していると強調した。

また同氏は、「ロシア連邦はまた、ウクライナとベラルーシに決定的影響を有すことを受け入れさせることを望んでいる。中央アジアについては言うまでもない」と指摘した。

写真:ウクライナ外務省