メドヴェージェフ露安保会議副書記は「政治の墓地」代表=ウクライナ大統領府

ロシア連邦のドミトリー・メドヴェージェフ安全保障会議副書記(元大統領)が露コメルサント紙に「ウクライナ現政権とは連携すべきでない」との趣旨の記事を掲載したことにつき、ウクライナ大統領府は、それはメドヴェージェフ氏が自身のことを思い出してもらおうとするための試みだったのかもしれないとコメントした。

ニキフォロウ・ウクライナ大統領報道官がウクライナ国営テレビ局「家」出演時に発言した

ニキフォロウ氏は、「現時点で、彼は『政治の墓地』である、かの国の安保会議を代表している。同会議は、何にも一切影響力を持たない。そのため、彼の記事は、もしかしたら、メドヴェージェフ氏自身の存在を思い出してもらおうとする試みだったのかもしれない。なぜなら、今回のような出来事以外に、彼のことはもう誰も思い出さないからだ」と発言した。

同氏はまた、「その記事にウクライナの首脳陣が誰も公の場で反応を示さなかったことを嬉しく思っている。なぜなら、反応してしまえばメドヴェージェフ氏を主体化することを意味してしまうからだ。彼のことは皆が忘れており、それは彼による自身を思い出してもらう試みであり、その試みは失敗した。なぜなら、公式には誰もそれに反応しなかったからだ。私は、それは素晴らしいことであり、正しいことであると思っている」とコメントした。

これに先立ち、11日、露コメルサント紙に、メドヴェージェフ露安保会議副書記による、ウクライナの現政権との連携に関する記事が掲載されていた。