ウクライナ外務省、ロシアによるミンスク諸合意不履行のウクライナへの責任転嫁を指摘

ロシア連邦は、ミンスク諸合意とノルマンディ・フォーマット首脳会談の結論における自らの義務を履行したくないことを悟られないように、レトリックで覆い隠そうとしている。

17日、オレフ・ニコレンコ外務報道官がウクルインフォルムにコメントした。

報道官は、「ロシア連邦外務省の騒がしい発言による隠蔽は、和平プロセスのインフラを破壊するという目的を持った政策をかなりはっきりと可視化している。ミンスク諸合意とノルマンディ・フォーマット首脳会談の結論の履行のサボタージュ、三者コンタクト・グループ(TCG)作業の妨害、欧州安全保障協力機構(OSCE)活動の妨害、何十万もの一時的被占領下ウクライナ国民の首に縄をかけること、である」と指摘した。

報道官はまた、最近のロシアの情勢激化の例として、クリミアと東部での違法なロシア国家院選挙の組織とクリミア・タタール人に対する弾圧を挙げた。

その上で同氏は、ウクライナの平和への鍵はクレムリンが握っているとしつつ、しかし「前進ための勇敢な政治的意思」が不足していると指摘した。

「ロシアは現在、最初の一歩を踏み出すことが可能だ。すなわち、ノルマンディ4国の外相会談を行うことだ。言葉から行動に移行する時はとっくに満ちている。私たちの国は、進展を行う準備がある。同時に、私たちは、誰と問題を抱えているかはっきりと理解している。そのために、軍隊と同様に外交にも期待しているのだ」と発言した。

これに先立ち、ロシア外務省のマリヤ・ザハロヴァ外務報道官が、ウクライナ東部の緊張激化につき、ウクライナの政権高官の「攻撃的レトリック」の裏で生じていると述べ、ゼレンシキー大統領がロシアとの全面戦争の可能性を指摘したことや、ダニーロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記がウクライナ軍は「DPR/LPR」を奪取する能力があるとの発言を喚起していた。