米ホワイトハウス、米ウクライナ首脳電話会談結果を発表

7日に行われたバイデン米大統領とゼレンシキー・ウクライナ大統領の電話会談の際、米国側はウクライナ側にコロナワクチン90万回分を提供すると伝えた。

ジェン・サキ米大統領報道官が同電話会談の結果につき発表した。ホワイトハウスが報道官発言をウェブサイトに掲載した

サキ報道官は、両首脳は汚職との闘い、共通の民主的価値とウクライナの欧州大西洋統合願望にもとづいた、ウクライナの民に正義、安全、繁栄をもたらす改革プログラムの実現に向けたゼレンシキー大統領の計画を支える戦略的パートナーシップについて協議を行なったと伝えた。

報道官はまた、バイデン氏が、ロシアがドンバスとクリミアにて侵略を続ける中で、ウクライナの主権と領土一体性への揺らがぬコミットメントを確認したと指摘した。

両首脳はまた、エネルギー安全保障と新型コロナウイルス感染症との闘いにおける緊密な協力の必要性について協議を行なったとのこと。その際、米国はウクライナに対して、90万回分のコロナワクチンを提供する予定だと伝えられた。

また発表では、バイデン大統領がゼレンシキー大統領を今夏の遅い時期にワシントンを訪れるよう招待したことが報告された。

なお、これに先立ち、7日、ゼレンシキー大統領とバイデン米大統領は電話会談を行った。その際、両首脳は、バイデン大統領のG7・北大西洋条約機構(NATO)首脳会談、欧州幹部や露大統領との会談を前に、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟問題、ドンバス情勢、クリミア・プラットフォーム、ノルド・ストリーム2問題、ウクライナ国内改革について協議を行なった。また、その際、バイデン大統領は、ゼレンシキー大統領を今年の夏にホワイトハウスを訪れるように招待した。

写真:ホワイトハウス