クレーバ外相、モトール・シーチ社買収を求める中国企業につき「国営企業ではない」と主張

モトール・シーチ社を破綻させるような行為を一切看過しない。中国政府との国家間関係とモトール・シーチ社に投資する民間企業との関係は区別すべき。

ドミトロー・クレーバ外相がラジオ・スヴォボーダ通信へのインタビュー時に発言した

クレーバ外相は、「ウクライナ政府、そして大統領には、ある重要な利益がある。それは、モトール・シーチ社が効果的で利益を出し、ダイナミックな企業であり続けることである。私たちは、モトール・シーチ社を破綻させるような行為は一切看過しない。なぜなら、それは単なる工場ではないからだ。それは、本質的に、町の中の町なのだ(編集注:モトール・シーチ社はザポリッジャ市の主要企業)。同社には、甚大な社会的責任がある」と発言した。

外相はまた、中国企業と企業所有者がモトール・シーチの所有を主張しているが、それらは民間企業であると述べ、「それは中国の国営企業ではない。そのため、ウクライナと中国の国家間関係と、モトール・シーチ社に投資をしようとしている個別の中国ビジネスとの関係は区別しようではないか。二つを区別したら、状況はよりはっきりする」と発言した。

同時に外相は、中国はウクライナの非常に重要なパートナーであると強調し、「私たちは、効果的かつ互恵的な関係を築くためにあらゆることを行なっていく」と指摘した。

これに先立ち、28日、ウクライナは、航空機用エンジン製造企業「モトール・シーチ」社への投資に関わる中国国籍の実業家王靖(Wang Jing)氏と、中国に位置する3企業、英領ヴァージン諸島に位置する1企業に制裁を発動していた

また、ウクライナ外務省は、ウクライナの航空機用エンジン製造企業「モトール・シーチ」社を巡る情勢に関して、中国から口上書を受け取ったことを認めている