ゼレンシキー大統領、ウクライナ機撃墜1年経過につき「罪人は必ず罰せられる」

ゼレンシキー大統領は、1月8日、1年前にイラン首都テヘラン近くでのウクライナ航空旅客機撃墜事件につき、メッセージを発出した。

ゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントにてコメントを掲載した

ゼレンシキー大統領は、「私たちは、この日を、この凄惨な悲劇を非常によく覚えている。今日は、最初の苦しい1周年であり、ウクライナの旅客機がイランの上空で撃墜された、その黒い日の1周年である。そのような規模の悲劇は、国の心の傷跡である」と発言した。

大統領は、二つのミサイルによって民間機に乗っていた176名の民間人の命が奪われたことは、もはや誰にも疑いがないと発言した。

続けて大統領は、「その空間に旅客機が飛んでいたことを知らなかったなどということはあり得ない。最初のミサイルが全く軍事対象物でないものに命中したことを理解できなかったということもあり得ない」と強調した。また、大統領は、ウクライナの専門家によって、それらは極めて迅速に解明されたと発言した。

写真:大統領府

大統領は、「この悲劇の全ての罪人は、必ず罰せられる。現代世界では、そのような犯罪が然るべき対応なく放置されることはあり得ないのだ。そのような犯罪において、時効などない」と強調した。

加えて大統領は、イランがすでに罪を認めていることを喚起し、「私たちは、言うまでもなく、罪人の効果的懲罰と、遺族への然るべき補償金支払いに向けて進んでいる。全て必ず実現される。なぜなら、そうすることのみが正義だからだ。ただし、大変残念ながら、人命を補償することはもはやできないのだが」と指摘した。

PS752便撃墜事件とは、2020年1月8日、イラン首都テヘランのイマーム・ホメイニ空港を離陸した後、キーウ(キエフ)に隣接するボリスピリ空港へ向かっていたウクライナ国際航空のボーイング737が撃墜された事件のこと。同機には、乗客・乗員計176名が搭乗。ウクライナ国民11名を含む、その全員が死亡している。

イランは、1月11日にウクライナ航空機を誤射で撃墜したことを認める発表を行なっている。