ウクライナは任期終了後のルカシェンコ氏を「大統領」と呼称しない=クレーバ外相

ウクライナ政権は、ルカシェンコ氏のベラルーシ大統領任期の終了後は、職名を示さずに同氏の名前のみ呼称していく。

30日、クレーバ外相がオンライン記者会見時、記者から、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ氏の大統領権限が終了した後、ウクライナ政権は同氏をどのように呼称するのかとの問いに答える形で発言した。

クレーバ外相は、「『違法に選出された大統領』とか『正当でない大統領』というのは報道やフェイスブックの投稿には素晴らしい表現だ」と述べつつ、同時に「しかし、あなた方は公式な立場について尋ねているのであり、私は公式な立場を回答しよう。それは、『アレクサンドル・ルカシェンコ氏』だ」と回答した。

なお、これに先立ち、ベラルーシ反政権勢力の指導者であるスヴェトラナ・チハノフスカヤ(シヴャトラナ・ツィハノウスカヤ)氏が、世界の国々に対して、ルカシェンコ氏のベラルーシ大統領としての任期は11月5日に終わるのであり、その後の同氏に対する対応を決めるよう要請していた。

他方、EUやウクライナにより大統領としての正当性を認められていないルカシェンコ氏は、9月23日、大統領への「就任式」を実施していた。なおその際、「式」は事前発表なく秘密裏に実施されていた。