ウクライナ外務省、ロシアにクリミアにて拘束した住民の解放を要求

ウクライナ外務省は31日、被占領下クリミアにおける占領政権の違法家宅捜索と住民拘束につき、強い抗議を表明した。

ウクライナ外務省がコメントを発出した

コメントには、同日、アイデル・カディロフ氏(ニジニョヒルシキー地区ロズリヴィ村)、アイデル・アブリャキモフ氏(スダク地区ソニャチナ・ドリーナ町)、リダヴァン・ウメロフ氏(スダク市)、エンヴェル・トプチャ氏(イチキンシキー地区イチキ(ソヴェツキー)町)の4名の住宅にて家宅捜索が行われた後、同4名が違法に拘束されたと報告されている。また外務省は、7月にも占領政権が7名のクリミア・タタール系住民を拘束したことを喚起した。

その上で、外務省は、「ロシアは、市民記者を含む、記者たちや活動家への迫害と闘争のために体系的に弾圧機関を利用しており、占領に同意しない人物全員に対する弾圧政策を継続している。とりわけその政策にて苦しんでいるのは、クリミア・タタール人代表者たちである。(中略)私たちは、ロシアに対して、本日拘束した4名と、違法に拘束しているウクライナ国民全員の速やかな解放を要求する。本日時点で、ロシア連邦は、約100名のウクライナ国民を拘束している」と伝えた。

加えてコメントには、ウクライナが国際社会に対して、被占領下クリミアの住民の権利と自由を積極的に防衛すること、ならびに一時的被占領下クリミアにおける著しい人権侵害停止のためにロシアに対する圧力を強化することを要請したと書かれている。

これに先立ち、31日、ロシアの占領政権は、被占領下クリミアの4つの自治体にてクリミア・タタール系住民の住居に家宅捜索を実施、住民4名を拘束していた。