クレーバ外相、ベラルーシ外相を3国外相会談に招待

ドミトロー・クレーバ外相は、ベラルーシのウラジーミル・マケイ外相をポーランド、リトアニア、ウクライナの3国からなる協力フォーマット「ルブリン・トライアングル」の外相会談に招待した。

7月31日、外務省広報室が伝えた

発表によれば、クレーバ外相は、マケイ・ベラルーシ外相に対し、3国フォーマット「ルブリン・トライアングル」の開始につき報告した上で、マケイ外相を名誉ゲストとしてキーウ(キエフ)での3国外相会談に招待した。

また、クレーバ外相から、ベラルーシが被拘束者リスト(編集注:ミンスク近くでベラルーシ治安機関が拘束した露民間軍事会社「ワグナー」の傭兵33名のリスト)を迅速に提供してくれたことにつき謝意を伝え、ウクライナの関連機関が徹底した作業を行うと伝えた。

電話会談では、両国外相は、エネルギー分野の両国の連携についても協議した。発表には、「両国は、石油供給の多元化を目的とするオデーサ〜ブロディ石油パイプラインの利用に関心を持っている」と書かれている。

両外相はまた、近々両国外務省次官級の政治協議を実施することに合意した。発表には、同協議の際、ゼレンシキー大統領のベラルーシ公式訪問と2020年10月8、9日に同国フロドナ市における第3回ウクライナ・ベラルーシ地域フォーラム開催への準備が話し合われることが期待されると書かれている。

これに先立ち、7月27日、ウクライナ、ポーランド、リトアニアは、新しい協力フォーマット「ルブリン・トライアングル」の開始を発表していた。この新しいフォーマットでの次の会合は、ウクライナで開催される予定となっている。

また、7月29日、ベラルーシ治安機関が、ミンスク近くでロシアの民間軍事会社「ワグナー」の傭兵を33名拘束したと発表していた。拘束された傭兵の中には、ウクライナ国籍者が含まれていることがわかっている。クレーバ外相は、ベラルーシから受け取ったリストに関し、「リストの人物の内、誰が占領軍、違法武装集団の側で武力行為に参加した者か、つまりは、犯罪に関与しているか否か、を判明させることは非常に重要」と述べている

民間軍事会社「ワグナー」とは、「プーチンの料理人」との異名を持つロシアのビジネスマンであるエヴゲニー・プリゴジン氏と関連のある組織。ワグナーの傭兵は、ウクライナ東部やシリアなどの戦闘に参加してきたことが知られている。

ウクライナ大統領府は、ウクライナはベラルーシに対し、ドンバスにおける戦争犯罪の容疑のある、ロシアの民間軍事会社『ワグナー』戦闘員の犯罪人引渡しを要請すると発表している