EU、対露経済制裁を延長 メルケル独首相「解除勧告できない」

ドミトロー・クレーバ外相は19日、欧州連合(EU)がロシア連邦に対するセクター別経済制裁を更に6か月間延長する決定を採択したと伝えた。

クレーバ外相がツイッター・アカウントに書き込んだ

外相は、「対露経済制裁を6か月間延長するという、今日のEU首脳たちの政治決定を歓迎する。2014年以降、EUの制裁政策は、ロシアによる対ウクライナ侵略の抑制を助けてきた。制裁は、ロシアがミンスク諸合意を完全に履行しなければいけない、という明確なシグナルを送っている」と書き込んだ。

また、同日、アンゲラ・メルケル独首相は、欧州理事会のビデオ会合後、ミンスク諸合意などの履行状況から対露制裁解除は勧告できないと発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

メルケル独首相は、「ドイツとフランスは、ミンスク諸合意とこれまでの協議結果がどのように履行されているかにつき、そのバランスをもう一度提示した。その進展は、私たちが対露制裁を延長しないよう勧告できるようなものではない。そのため、私たちは欧州理事会にて、制裁はまた6か月延長することを決めた」と発言した。

なお、EUは、18日には、クリミア関連対露制裁を1年間延長している。