ウクライナ大使館、ワレサ元ポーランド大統領に対し「クリミア占領・ドンバス侵略はばかげたことではない」と返答

ポーランドの民主化運動を率い、ノーベル平和賞を受賞したレフ・ワレサ元大統領に対して、在ポーランド・ウクライナ大使館は、ロシアがウクライナで行なっているクリミア占領やドンバス侵略は「ばかげたこと」ではなく、脇に追いやることのできるものではないと反論した。

在ポーランド・ウクライナ大使館が、ワレサ元大統領による露タス通信へのインタビュー記事につき、ツイッター・アカウントにてコメントした

ウクライナ大使館は、「国際法違反、クリミア占領、ドンバスでのウクライナ人殺害、クリミア・タタール人への弾圧は、脇に追いやることのできるような『ばかげたこと』ではない。プーチン氏と『世界を建設する』ことについて話し始めるには、何よりプーチン氏自身がこのような一連の行動をやめなければならないのだ」と書き込んだ。

これに先立ち、ワレサ氏は、ロシアのタス通信へのインタビューにて、ロシアは「未来のことを考えるあらゆる機構にできるだけ早く入るべき」と主張し、自身はプーチン氏と「良い関係」を築きたいと思っており、プーチン氏は「世界に必要な人物」なのだから、「ばかげたこと」をするのはやめるべきだとの見解を示していた。

またワレサ氏は、過去は他の人たちに任せて、今は未来についてロシアと共同で考えるべきだとし、ポーランドにとってロシアの石油が他の石油より安いのだから、2022年以降はロシアの石油を買うべきであると主張していた。

写真:EPA-EFE