ゼレンシキー大統領、大統領府内へのクリミア・タタール問題作業部会設置を主張

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、クリミア・タタール民族問題解決を目的とする作業部会を大統領府内に設置することを主導する。

18日、ゼレンシキー大統領がクリミア・タタール民族代表者との会合の際に言及した。大統領府広報室が伝えた

ゼレンシキー大統領は、「その作業部会が私たちに提案を出せるよう、私たちは提案を交してきたし、非常に迅速に行動してきた」と発言した。

大統領は、クリミア・タタール作業部会は法的問題だけでなく、クリミア・タタール人が抱える経済問題についても審議していかなければならないと指摘した。

大統領はまた、1944年のソ連政権のクリミア・タタール人のクリミア半島からの追放に言及し、同追放はクリミア・タタール民族、ウクライナの民にとっての恐ろしい悲劇の一つであると強調し、「何十万のクリミア・タタール人の家族が自らの故郷から強制的に追い出されたのだ。亡くなった人に永遠の追悼を捧げる」と発言した。

クリミア・タタール人指導者として知られるムスタファ・ジェミレフ氏は、ゼレンシキー大統領に対して、追放犠牲者追悼につき感謝を伝えた。

ジェミレフ氏は、「今日の(追放)76周年をあのようなレベルの、閣僚会議(内閣)の建物にクリミア・タタール民族旗を投映してくれたこと、そして今日は大統領府の建物にも投映されたと聞いている。そのことに私たちは非常に感謝している。外務省が拡散した、あなた(大統領)の今日の声明にも感謝している。私たちは、クリミアの議題、ウクライナへの返還とウクライナ領土一体性回復の議題が私たちの国の首脳陣の議題から決して消えることがないことを強く望んでいる」と発言した。

ジェミレフ氏は、クリミア・タタール問題を扱う作業部会の設置に関するゼレンシキー大統領の決定を支持すると述べた。

写真:大統領府