米国・EU、対露「アゾフ海」制裁パッケージを準備=報道

アメリカ合衆国と欧州連合(EU)は、黒海・アゾフ海でのロシアの攻撃的行為、ウクライナの船舶だ捕と同乗員拘束に関係する新たな対露制裁のパッケージについて調整プロセスをほぼ終えている。

12日、米フィナンシャル・タイムズ紙が外交関係者からの情報として報じた。

報道には、「西側諸国の間では、ロシアがアゾフ海でウクライナに対して行った攻撃的行為を罰することを目的とする、新たな一連の対露制裁の調整が合意に近づいている」と書かれている。

また、18日には、EU外相会合が予定されており、本件の議論が行われ、その後の近い将来に制裁が発動する可能性があると報じられた。

新たな対露制裁の準備に関する内部文書を知る情報源の一人は、「本件はすでに熟している」と指摘し、制裁パッケージは3月末までに発表されるであろうと述べ、また、本件はアメリカとEUの共同行為となると指摘した。

欧州の外交官は、制裁は、主に昨年のケルチ海峡沖でのウクライナ船舶だ捕と乗員拘束に関与した個人と組織に対するものであると指摘した。

なお、昨年11月末にケルチ海峡沖でロシアに拘束されたウクライナ軍人は、アメリカやEUが繰り返し解放を求めているにもかかわらず、今日まで拘束され続けている。