独仏首脳、ロシアに対して、ウクライナ海軍軍人の解放を要求

ドイツのメルケル首相とフランスのマクロン大統領は、ウクライナ東部ドンバス地方の新年・クリスマス停戦の合意を歓迎するとともに、ロシアに対して、違法に拘束するウクライナ海軍軍人を解放し、ケルチ海峡とアゾフ海の自由な航行を保障するよう呼びかけた。

28日、メルケル独首相とマクロン仏大統領の共同声明を、ベルリンにてウルリケ・デメル・ドイツ政府副報道官がブリーフィング時に発表した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

共同声明には、「私たちは、12月27日に三者コンタクト・グループがウクライナ東部での持続可能で、堅固かつ包括的な停戦を確立することに合意したことを歓迎する。私たちは、関係者に自らの義務と民間人の利益にもとづいた責任を果たすよう呼びかける」と書かれている。

ドイツとフランスは、新年とクリスマスの祝日に際した停戦は、双方にとって、紛争に苦しむ民間人が必要とすることに集中する機会とならなければならないと指摘した。

同時に、両首脳は、被占領下クリミアにおける人権状況と、ケルチ海峡においてロシアが武力行使をした事件、同国がアゾフ海のコントロールを得ようとしている件にも言及した。「私たちは、これらのことを非常に懸念している」と共同声明には書かれている。両首脳は、ロシアに対して、ケルチ海峡を通じた全ての船舶の障害のない安全な航行を保障すること、また同国が違法に拘束したウクライナ海軍軍人の速やかかつ無条件の解放を要求した。「彼らもまた、来たる祝日を自らの家族とともに向かえなければならない」と強調されている。

加えて、両首脳は、ミンスク諸合意の全ての項目の履行が不可欠であることを喚起した。

これまでの報道にあるように、三者コンタクト・グループ(TCG)は、ドンバス地方における12月29日からの停戦開始に合意した。

写真:DPA