メルケル独首相、プーチン露大統領に対し、ケルチ海峡の情勢沈静化が必要と発言

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、ロシアのプーチン大統領との電話会談の際、ケルチ海峡の情勢について協議した。

27日、ドイツ首相府のウェブサイトに公表された。

発表には、「アンゲラ・メルケル独首相は、昨日、ウラジーミル・プーチン露大統領に電話をした。会話の中心は、ケルチ海峡の事件であった」とある。

その際、メルケル首相は、沈静化と対話が不可欠であると強調したとのこと。

両者は、本事件をロシアとウクライナの国境警備隊が参加して分析する可能性について協議した。

なお、メルケル独首相は、26日、ポロシェンコ・ウクライナ大統領とも電話会談を実施している。

これまでウクルインフォルムが報じたように、25日、ロシアの国境警備船がオデーサ港からアゾフ海のマリウポリ港へと向かうウクライナの艦船に対し、攻撃行為を実施。その後、ロシアの特殊任務部隊がウクライナの艦船3隻をだ捕し、兵3名が負傷した。現在、3隻の艦船と20名以上のウクライナ兵がロシア側に拘束されたままである。

26日、ポロシェンコ大統領は、今回のロシアのウクライナ艦船に対する攻撃を受け、戒厳令を発令することを支持すると発言。同日、最高会議(国会)は、30日間、10州限定で戒厳令を発令する大統領令の確定法案を採択した。