米国務省、33の新規対露制裁者のリストを発表

20日、アメリカ国務省は、アメリカ政府が「アメリカの敵対者に対する制裁措置法(CAATSA)」にのっとって適用した33の個人・法人に対する新たな対露制裁のリストを公表した。

ヘザー・ノーアート国務省報道官によりリストが公式に発表された。

リストは、二つに分かれており、一つ目がロシアの防衛分野に関するもので、以下が対象となっている。

-民間軍事会社ワグナー

-公共株式会社「オボロンロギスチカ」

-コムソモルスク・ナ・アムール航空製造機構(KNAAPO)

二つ目は、ロシアの諜報分野に関係するもので、含まれる対象も多く、計30の組織名、人名が含まれている。

・組織

-インターネット分析エージェントLLC(サンクトペテルブルクの「トロール工場」として知られる)

-コンコルド・マネッジメント&コンサルティングLLC

-コンコルド・ケイタリング

・個人

-エウゲーニー・プリゴジン(「プーチンの料理人」と呼ばれるロシアの富豪)Yevgeniy Viktorovich Prigozhin

-イーゴリ・コロボフ(ロシア軍参謀本部総局(GRU)局長)(Igor Valentinovich Korobov)

-セルゲイ・ギズノフ(GRU副局長)(Sergey Aleksandrovich Gizunov)

-ミハイル・ブイストロフ(Mikhail Ivanovich Bystrov)

-ミハイル・ブルチク(Mikhail Leonidovich Burchik)

-アレクサンドラ・クリロワ(Aleksandra Yuryevna Krylova)

-アンナ・ボガチョワ(Anna Vladislavovna Bogacheva)

-セルゲイ・ポロゾフ(Sergey Pavlovich Polozov)

-マリヤ・ボフダ(Maria Anatolyevna Bovda)

-ロベルト・ボフダ(Robert Sergeyevich Bovda)

-ジェイフン・アスラノフ(Dzheykhun Nasimi Ogly Aslanov)

-ワディム・ポドコラエフ(Vadim Vladimirovich Podkopaev)

-グレブ・ワシリチェンコ(Gleb Igorevich Vasilchenko)

-イリーナ・カヴェルジナ(Irina Viktorovna Kaverzina)

-ウラジーミル・ヴェンコフ(Vladimir Venkov)

-ヴィクトル・ネティクショ(Viktor Borisovich Netyksho)

-ボリス・アントノフ(Boris Alekseyevich Antonov)

-ドミトリー・バディン(Dmitriy Sergeyevich Badin)

-イワン・エルマコフ(Ivan Sergeyevich Yermakov)

-アレクセイ・ルカシェフ(Aleksey Viktorovich Lukashev)

-セルゲイ・モルガチョフ(Sergey Aleksandrovich Morgachev)

-ニコライ・コザチェク(Nikolay Yuryevich Kozachek)

-パヴェル・エルショフ(Pavel Vyacheslavovich Yershov)

-アルテム・マリシェフ(Artem Andreyevich Malyshev)

-アレクサンドル・オサドチューク(Aleksandr Vladimirovich Osadchuk)

-アレクセイ・ポチョムキン(Aleksey Aleksandrovich Potemkin)

-アナトリー・コヴァリョフ(Anatoliy Sergeyevich Kovalev)

すでにウクルインフォルムが報じたように、アメリカ国務省は、同日、ロシアの33の個人・法人に対する追加制裁と、対露制裁下にあるロシア国営武器輸出企業「ロスオボロンエクスポルト」と協力する中国の組織「機材開発局(Equipment Development Department、EDD)」とその局長に対する制裁を発表していた。

その際、アメリカ国務省は、「引き続き、積極的にCAATSAを実現していくともに、すべての国にロシアの防衛・諜報部門との関係を停止するよう要請する。これら部門は、全世界で犯罪活動に関わっている」と指摘していた。