EU・米国、露にウクライナ政治囚解放を呼びかけ

欧州連合(EU)とアメリカは、ウクライナの領土一体性への支持を確認し、ロシアの対ウクライナ侵略を非難し、またウクライナ国民政治囚を解放するように同国に呼びかけた。

10日、EUとアメリカの代表団各代表が、ワルシャワで開催されているOSCE人的側面履行会合のオープニング式典のそれぞれの発表にて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

EU代表団代表は、「私たちは、ウクライナの国家一体性を引き続き支持しており、全ての関係者に対しミンスク諸合意を履行するよう呼びかける」と述べた。

また、EU代表は、クリミアの状況、民族マイノリティー、とりわけクリミア・タタール人の状況について懸念を表明した。

加えて、EU代表は、「私たちは、オレフ・センツォフをはじめとする、ロシアで違法に拘束され断罪されているウクライナ国民を全て解放するよう、ロシアに呼びかける」と強調した。

EU代表は、ロシアは自らのコントロール下にある傀儡『共和国』に影響を行使し、『共和国』に義務を履行させねばならないと指摘した。

アメリカ代表団代表もまた、ロシアに対して、センツォフやその他のロシア国内に拘束されるウクライナ政治囚を解放するよう呼びかけた。

また、アメリカ代表は、ロシアがミンスク諸合意の義務を全て履行しない限り、対露制裁は継続するし、クリミア併合によって科された対露制裁は、ロシアがクリミアをウクライナに返さない限り継続すると強調した。

また、同日のOSCE人的側面履行会合のオープニング式典では、活動家が「オレフ・センツォフを救え(#SaveOlegSentsov)」と書かれたTシャツを着て会場に現れていた。