ロシア軍攻撃でザポリッジャ原発で火災 「人類史初の原発攻撃だ」=ゼレンシキー大統領}

ロシアからの侵略の続くウクライナでは、4日未明、南部エネルホダル市に位置するザポリッジャ原子力発電所敷地内の施設に、ロシア軍からの砲撃が着弾し、火災が発生した。現在、すでに鎮火済み。

火災発生は、国営エネルホアトム社が発表した。 https://t.me/s/energoatom_ua/1799 同社は、敵の砲撃の結果、火災が発生したことを伝えた。また、同原発のトゥズ報道官は、ザポリッジャ原発の第一原子炉に被弾が確認されたと発言した。 https://t.me/znppatom/634?fbclid=IwAR2yDMjknKeLWe-h26aVAiY__wzJkixJPMsP3SA7HCVrRpG_QSeuswGoZgU その後、国家非常事態庁は、5時55分には、同庁職員が同原発敷地内で火災の発生していた学習訓練棟(60mx40m)の火災を鎮火したと報告した。火災による犠牲者は出なかったとのこと。 エネルホアトム社は、国際社会に対して、今回の攻撃につき、「欧州最大の原子力施設の核・放射線安全の侵害であり、世界中に深刻かつ悲劇的な被害をもたらし得るものだ」と伝えた。 また、ザポリッジャ原子力発電所は、敷地内にロシア軍側のチェチェン系戦闘員が侵入しており、地雷の設置をしていると伝えた。 本件につき、ゼレンシキー大統領は、動画メッセージを公開し、「私たちは皆に、警告する。ロシア以外、いかなる国も、一度たりとも原子炉に攻撃したことはなかった。史上初めて、テロ国家が原子力テロにすら踏み切ったのだ。ロシアのプロパガンダ拡散者たちは、皆にとって、放射線の灰が世界にまかれる脅威を受けている。今、それは脅威ではなく、現実となっている」と発言した。 ゼレンシキー氏は、本件につき、すでにミシェル欧州理事会議長、ショルツ独首相、ドゥダ・ポーランド大統領、バイデン米大統領、グロッシ国際原子力機関(IAEA)事務局長、ジョンソン英首相と話したと伝えた。