ウクライナの目標は今後10年で発電能力を戦前の水準に戻すこと=シュミハリ副首相
ウクライナのシュミハリ第一副首相兼エネルギー相は3月31日、同国の今後10年間の目標は発電能力を全面戦争前の水準(55GW)まで回復させ、強靭なエネルギー・システムを構築し、さらに欧州のエネルギー安全保障の積極的な参加者となることだと発言した。
シュミハリ第一副首相兼エネルギー相がフェイスブック・アカウントで同日キーウで開催された欧州連合(EU)外務理事会非公式会合の際の自身の発言を報告した。
シュミハリ氏は、「ウクライナは今年、エネルギー・システムの緊急修復、保護、次の冬への準備のために、少なくとも54億ユーロを必要としている。これらの資金は、エネルギー・インフラの保護、迅速な修復と機材の戦略的備蓄、分散型発電の導入、冬を前にしたリソース面の強靭性という4つの優先課題において必要だ。何よりもまず、ガスである」と発言した。
同時に同氏は、パートナーたちに対し、ロシアのエネルギー部門に対する制裁を強化するよう呼びかけた。
その際同氏は、2025年、ロシアの石油及び天然ガスによる収入は1000億ドルを超えたと指摘し、「制裁圧力が不完全なままである限り、敵はエネルギー輸出による収入を資金源として、ウクライナのエネルギー分野に対するさらなる攻撃の準備を続ける」と述べた。
さらに同氏は、「欧州の現代史上、これほどの規模の損害を受けながら機能を維持し続けたネットワークは(編集注:他に)存在しない。それでも、ウクライナのエネルギー・システムが持ちこたえたのは、私たちのエネルギー部門の職員たちの勇敢さ、私たちの空を守る軍人たち、そしてパートナーたちの支援のおかげである」と強調した。
そして同氏は、ウクライナがこの冬を乗り切るのを支援した全てのEU加盟国、欧州委員会、G7、国際金融機関、各国政府及びパートナーたちに対して謝意を表明した。
写真:シュミハリ第一副首相兼エネルギー相(フェイスブック)