キーウの住宅の40%以上が電気・暖房の供給停止中
ウクライナのクレーバ復興担当副首相兼地域発展相は27日、同日未明のロシア軍による重要インフラ施設への攻撃の結果、キーウ市住宅の40%以上と、キーウ州オブヒウ地区の一部が電力及び暖房の供給停止が続いていると報告した。
クレーバ副首相がテレグラム・チャンネルで報告した。
同氏は、絶え間なく続く空襲警報の中、当局職員たちは、ロシア軍の攻撃による悪影響を排除するために休むことなく活動していると伝えた。
同氏はまた、とりわけ、27日未明に大規模な攻撃を受けたキーウ市及びキーウ州のエネルギー・システムを復旧させるため、強化体制で作業が進められていると伝えた。
その際同氏は、「重要インフラ施設へのかつてない攻撃により、一時的な停電が発生し、キーウの住宅の40%以上とキーウ州オブヒウ地区の一部が暖房を失った。人々の家庭にできるだけ早く暖房を取り戻すため、公共企業の追加の修理班が投入されている」と書き込んだ。
さらに同氏は、再攻撃の恐れがある中で、専門家たちがすでにキーウ市及びキーウ州の水道供給を復旧させたと報告した。
キーウ市内シェウチェンキウシキー地区の被害 写真:ダニーロ・アントニューク/ウクルインフォルム
キーウ市内ダルニツィキー地区の被害 写真:オレクサンドル・クリメンコ/ウクルインフォルムまた、キーウ州では一部で代替電源が利用されており、システムの再起動が進められているという。
クレーバ氏は、「敵は、寒冷期に人々の基本的生活条件を奪うべく、意図的に民間インフラを攻撃している」と指摘した。
同氏はさらに、一時的に暖房や電力を失った市民のために「不屈ポイント」が展開されていると喚起し、そこで暖をとり、電子機器の充電を行い、基本的な支援や情報を得ることができると伝えた。
その上で同氏は、「攻撃の規模は大きかったが、その影響を最小化し、インフラを迅速に復旧させるために全力を尽くしている」と書き込んだ。