ウクライナ大使、日本との自由貿易圏協定締結に障害はないとの見方披露

セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使は29日、日本との自由貿易圏締結に向けて、障害はないとの見方を示した。

コルスンスキー大使が外政シンクタンク「ウクライナ・プリズム」へのインタビュー時に発言した

大使は、「私は、日本の人たちが自由貿易に関する協議を始めることに同意することを非常に期待している。私は、協議開始のためには何の障害もないと見ている。なぜなら、例えば、私たち(編集注:ウクライナ)も、日本も、EU、英国、カナダと自由貿易をしているのであり、つまり、私たちの法的空間はほぼ同じだからだ」と発言した。

大使はまた、自由貿易圏協定署名のためには、署名国は保護対象品目について合意しなければならないと指摘した。また、そのような協議は2年以内に終わらせられるとの見方も示し、「自動車製造のような、もしかしたら、何らかの形で保護される個別の物はあるかもしれないが、私は、1、2年でその協議は終わらせられると思っており、本件につき、私たちは、日本側と真剣な議論をしている」と発言した。

加えて大使は、ウクライナのレアメタルや食品類が日本に関心を持たせられるだろうと考えていると述べた。

さらに大使は、現在の日本との間の二重課税回避協定はソ連時代の1986年に締結されたものであり、日本にとって不利なものだと指摘し、これを更新する必要があると指摘し、今年、(日本財務省との間で)3回目の最終ラウンドとなる協議が行われ、新協定に署名が行われるだろうと説明した。