ロシアの対ウクライナ大規模攻撃時にポーランド領空侵犯が発生

30日未明、ロシアによる対ウクライナ大規模空爆の後、ポーランド・ルブリン県にてポーランド軍が未知の飛行物体の落下したと見られる場所を発見した。またその迎撃のため、「F16」戦闘機が緊急発進していた。

ポーランド軍作戦司令部がXアカウントにて報告した

ポーランド軍によると、防空システムのレーダー設備は、ウクライナ西部上空における、少なくとも数十の空中目標の動きを追尾していたとし、それらの飛行方向から、ポーランド領空に対する潜在的な脅威となる可能性があったという。

ポーランド軍作戦司令部は、「現地時間の3時29分、これらの物体の1つがポーランド国境に最も近づき(約5キロメートル)、その後進路を変えて東へ向かった。3時40分、ポーランド領空内でレーダーが西へ向かう未知の物体を補足。識別とあり得る迎撃のため、待機中の『F16』戦闘機を当該地域へ発進させた。しかし、3時46分、物体の種別が特定される前に、目標はレーダー画面から消失。レーダーデータの確認のため、最後に確認された地域へ『MiI24』ヘリコプターが派遣された。同機の乗員が、ルブリン県タルナヴァ=コロニャ自治体近くの建設途中の地域にて目標の落下推定場所を発見した」と発表した。

報告によると、現場には地上捜索救助チーム及びその他の関連当局が派遣され、現地で捜査活動及び安全確保作業が続いているという。

ポーランド軍作戦司令部は、事案の調査に関与する全ての当局と常時連絡を取り合っていると伝えた。

ポーランドのトゥスク首相は、ロシアによるウクライナ西部への大規模ミサイル攻撃の際、ポーランドの領空侵犯が発生したとXアカウントに投稿した

トゥスク氏は、「これに関連し、私は国防相及び関係機関が参加する調整グループを招集した。関係機関は数時間にわたり現場で対応に当たっており、事案のあらゆる状況について私に定期的に報告を行っている」と伝えた。

これに先立ち、ロシア軍は、29日から30日にかけての夜間、ウクライナ各地に対して大規模な航空攻撃を実施した

30日未明、同大規模攻撃を受け、ポーランド軍は軍用機を緊急発進させ、防空部隊を準備状態に置いたほか、ルブリンでは数分間にわたり空襲警報のサイレンが鳴らされた。

なお、前日、ルブリンでは、ウクライナのゼレンシキー大統領とポーランドのトゥスク首相が、会談していた。

写真:Ministerstwo Obrony Narodowej(フェイスブック)