同盟国はウクライナへの支援が今後何か月も何年も必要になることに備えるべき=コルビー米戦争次官

米戦争省のコルビー次官(政策担当)は8日、同盟国はロシアによる対ウクライナ戦争が長引くことに備えるべきであり、その状況においてウクライナへの支援、何より欧州による支援が非常に重要だと発言した。

コルビー戦争次官がウクライナ防衛問題コンタクトグループ会合(ラムシュタイン会合)の冒頭で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

コルビー氏は、「トランプ大統領が発言したように、私たちの目標は永続的な平和であり、私たちはその方向へのあらゆる努力を支持する。しかし、省の観点からは、私たちはこの悲劇的な戦争がいつ終わるかを予測することはできない。皆が良く知っているように、ロシアは自軍と防衛産業基盤の能力を回復させている。私たちは長引く紛争に備え、ウクライナの需要が今後何か月も何年も維持されることに備えなければならない」と発言した。

同氏はまた、他で起こり得る予期せぬ状況にも備える必要があると指摘し、その現実により、再軍備と再工業化を加速させると同時に、欧州からのウクライナへの支援がさらに重要になると発言した。

そして同氏は、まず「PURL(ウクライナの優先必要品リスト)」イニシアティブを通じて戦場におけるウクライナの緊急の需要への供給を継続し、増加させるべきだとの見方を示した。

同氏はその際、「弾薬と極めて重要な装備品の絶え間ない供給は効果的だ。これは、ウクライナ戦力が前線を維持し、ロシアのさらなる進軍を阻止するために不可欠だ」と強調した。

同時に同氏は、欧州はウクライナの長期的な戦力回復と自国の防衛需要の双方を支える持続可能な調達を今すぐ計画すべきだと発言した。同氏はその際、同盟国としての米国は、防衛産業基盤への欧州の投資が米国の投資と統合され、相互に補完し合うようにしなければならないと述べるとともに、軍事的効率性に基づいて投資を計画し実施する必要性を強調した。

同氏はそして、「この文脈において、ウクライナ支援は、欧州の軍事力と産業能力の再構築を支援することで、欧州の安全保障を促進している」と指摘した。

加えて同氏は、米国はその努力を今後も支援する準備ができていると明言し、「ジャンプスタート」プログラムを通じて、米国は同盟国やパートナー国に対し、防空用迎撃ミサイルを含むウクライナ向け手段の調達を可能にしていると喚起した。

同氏はさらに、「ウクライナの防衛へのリソースの確保、生産能力の拡大、そして欧州が次世代のために必要とする軍事力と産業基盤の構築、これらの行動は、同盟国主導の防衛が実践においてどのように見えるかを示しつつ、私たち全員が『NATO 3.0』の一環で求める信頼できる抑止力を強化するものだ。私たちは、同盟国がウクライナの自衛支援を主導することができ、また主導するであろうこと、そしてこの取り組みが戦場におけるウクライナの成果と相互に関連していることを確信している」と発言した。

その他同氏は、欧州同盟国が自国の防衛確保で主導的な役割を果たし、ウクライナへの支援の基本的部分を提供していることを歓迎した。同氏はその際、それが「実感できる成果をもたらしている」と語り、特に「PURL」イニシアティブを通じた米国製兵器の不断の供給に関して成果を上げていると説明した。

同氏はそして、「欧州が自国の防衛に対してより大きな責任を負うことは、ウクライナの強固で持続可能な防衛と完全に合致している」と強調した。

なお、8日、第36回ウクライナ防衛問題コンタクトグループ会合がオンライン形式で開催され、ルッテNATO事務総長、ピストリウス独国防相、ストリーティング英国防相、フマーラ宇国防相、コルビー米戦争次官が開会の挨拶を行っていた。

また同会合に先立ち、ウクライナは防空及び対弾道ミサイル防衛手段に関する緊急の需要リストをNATOに提示していた。

写真:NATO