ウクライナ、スウェーデンと戦闘機「グリペンE」16機の購入協定を締結

ウクライナとスウェーデンは6月30日、戦闘機「グリペンE」16機の購入協定を締結した。最初の機体は、2027年初頭にウクライナ空軍に引き渡されるという。

ゼレンシキー宇大統領がフェイスブック・アカウントにて報告した

ゼレンシキー氏は、「スウェーデンと共に、私たちはウクライナの航空戦力を強化し続けている。本日、両国は戦闘機『グリペンE』16機の購入協定を締結した。航空機と共に、関連機材、技術支援、サポートのパッケージが提供されるという点が重要だ。また、クリステション・スウェーデン首相との事前合意の一環で、最初の戦闘機『グリペンC/D』16機が、2027年初頭には私たちの空軍に引き渡される」と伝えた。

また同氏は、キーウを訪問したヨンソン・スウェーデン国防相に対して支援と協力への謝意を表明した。ヨンソン氏との会談時には、双方は、これらの措置の実現や、より広範な二国間協力、とりわけ無人機協定の準備や対弾道ミサイル分野の作業について詳細に協議したという。

そしてゼレンシキー氏は、「ロシアの侵攻の開始時から、中身のあるパートナーシップと継続的な支援を提供してくれているスウェーデンの全国民と政府に感謝している。ウクライナと全欧州の安全保障のために一緒に働いている」と表明した。

また、今回のゼレンシキー氏とヨンソン・スウェーデン国防省の会談につき、ウクライナ大統領府のウェブサイトもまた公表した

発表によれば、ゼレンシキー大統領、ウクライナとスウェーデンの国防相の立ち会いの下、ウクライナのボイェウ国防次官とグランホルム・スウェーデン防衛装備庁長官が協定に署名した。

戦闘機「グリペンE」16機の納入は2029年初頭に開始されると説明されている。購入は、欧州連合(EU)の融資資金と英国の支援によってまかなわれるという。

さらに、ウクライナは、2027年初頭にスウェーデンからの軍事支援として最初の戦闘機「グリペンC/D」16機を受領するという。

署名された協定によれば、ウクライナは航空機用機材、技術支援、ロジスティクス支援も受ける。スウェーデンではすでに、ウクライナの操縦士及び技師の訓練が進行しているとある。

ヨンソン・スウェーデン国防相は、戦闘機「グリペン」の納入決定は、ウクライナ空軍のコンセプトにとって転換点になると指摘した。

発表によれば、今回の会談では、ウクライナの航空戦力及び防空能力のさらなる強化について協議されたとあり、具体的には「PURL」(ウクライナの優先必要品リスト)プログラムへのスウェーデンの参加とそこへの新たな拠出、欧州の対弾道ミサイル能力開発に関する作業について話されたという。

無人機協定の準備に関する作業にも注意が向けられた。ゼレンシキー氏は、ウクライナはスウェーデンとこの文書をできるだけ早く署名する用意があると伝えた。

またゼレンシキー氏は、戦況、ウクライナ防衛戦力の作戦の成功や計画について報告した。ヨンソン氏は、前線におけるウクライナの成功に言及した。

冬季に向けた準備におけるウクライナにとっての課題や、スウェーデンが支援できる分野についても話し合われた。

ウクライナの欧州連合(EU)完全加盟に向けた進展も話し合われた。スウェーデン側は、ウクライナのEU加盟を完全に支持していると改めて伝えた。

写真:大統領府