スウェーデン、ウクライナに戦闘機「グリペン」を最大20機売却へ さらに16機供与の可能性も
スウェーデンのクリステション首相は28日、同国政府は、EUの「ウクライナ・サポート・ローン」の枠組みから、ウクライナ向けに戦闘機「グリペン」E/F型を最大20機購入することを承認したとし、さらに二国間援助として、さらに16機のC/D型「グリペン」を供与する意向も表明した。
クリステション首相が、スウェーデンを訪問したゼレンシキー宇大統領とのウプサラ空軍基地での共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
クリステション首相は、「ウクライナは、長期的な防空における優先課題として『グリペン』を明確に指名しており、最新モデルであるグリペンEの購入を希望している。本日のスウェーデンとウクライナの間の合意は、第1段階として、20機の新しいグリペンEの購入を想定している」と述べた。
同氏はその際、交渉はまだ継続中だが、「目的は、2030年からの供給開始を可能にする完全な合意を迅速に締結することだ」と伝えた。
また同氏はウクライナは、これら「グリペン」E/F型戦闘機のために、EUの「ウクライナ・サポート・ローン」の枠組みから25億ユーロを充てる計画だと述べ、さらには、その購入が実現した後、スウェーデンは二国間援助の一環として、さらに16機のC/D型「グリペン」を供与する意向であることも伝えた。
その他同氏は、「第2に、ウクライナは、スウェーデンによる今後の支援を、すでに存在する『グリペン』C/D(編集注:現在スウェーデン軍が使用している型)の枠組みで行うよう要請した。これは2000年代初頭から運用されている、実証済みの型だ。そのため、新しい『グリペン』Eの購入合意が締結された時点で、計16機の『グリペン』C/Dが供与されることになる」と表明した。同氏はさらに、合意の署名及びスウェーデンによる全ての必要な輸出許可の取得後、「グリペン」C/D型戦闘機の供給は2027年初頭に行われる予定だと伝えた。
また同氏は、「ゼレンシキー大統領と私は、すでに何度も『グリペン』で空へ飛び立っているウクライナの試験操縦士の1人と面会した。彼は、これがウクライナの防空にとって大きなゲームチェンジャーになると述べていた」と強調した。
同氏はそして、スウェーデンは航空機のメンテナンス及びパイロットの訓練も担保するという。クリステション首相は「これはすでに開始されている」と伝えた。
同記者会見時、ゼレンシキー宇大統領は、「私たちは今後10か月で最初の『グリペン』を得られることを期待している。私たちは、自分たちの側でできることを全て行っていく」と発言した。
ゼレンシキー氏はまた、「グリペン」の操縦士の訓練はすでに行われているとし、「グリペン」はロシアの滑空爆弾に対抗するのに役立つと指摘した。