ウクライナ、ロシア軍の兵站を狙う中射程攻撃を増加=フェドロウ宇国防相

ウクライナのフェドロウ国防相は27日、国防省はウクライナ軍参謀本部と共に「兵站ロックダウン」プログラムを開始し、ロシア軍の後衛への攻撃を拡大していると報告した。

フェドロウ国防相がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

フェドロウ氏は、「中射程攻撃を拡大し、作戦深度におけるロシアの能力を体系的に破壊するため、個別のプログラム『兵站ロックダウン』を開始する。私たちの課題は、後衛におけるロシア人への圧力をさらに強め、彼らから活発な襲撃行動を行う能力を奪うことだ」と伝えた。

同氏はまた、最近ウクライナは前線における主導権を徐々に奪い返していると指摘した。そして同氏は、ロシア軍にとって前進の代償は常に上昇しているとし、昨年10月にロシア軍は前進1平方キロメートルあたり67人の軍人を失っていたが、今年4月にはその数は既に179人となっていると説明した。

加えて同氏は、ロシアは毎月3万5000人以上の死亡・重傷という記録的な兵力損耗数を出しているとし、さらにウクライナの軍はペースを上げ続けていると伝えた。

同氏はまた、「ここ数か月で、私たちは作戦深度における敵の兵站、倉庫、機材、指揮所及び補給ルートの破壊を4倍に増やした。ダッシュボード上では、ロシアの兵站が破壊されればされるほど、衝突ライン上で生じる突撃行動が減少するという、顕著な法則性がすでに見られている」と報告した。

その際同氏は、その変化の鍵となる重要な要因の1つが、中射程攻撃能力の拡大に関する戦略的決定だったと指摘した。同氏は、ロシア軍に対する衛星インターネットサービス「スターリンク」へのアクセス遮断に続き、中射程攻撃拡大が戦場におけるウクライナの技術的優位性のもう1つの要因となっていると主張した。

同氏はその上で、「したがって、私たちの現在の課題は、(ゼレンシキー)大統領の課題に基づき、中射程攻撃を最大限に拡大し、軍と調整して、敵にとっての完全な兵站ロックダウンを生み出すことだ。プログラムの第1段階で、国防省は参謀本部と共に、最新の中射程攻撃手段の調達のために、追加の50億フリヴニャを軍に直接割り当てた」と伝えた。

その資金は、作戦深度における敵の殲滅を専門とし、評価システム「イェ・バリ」に基づき、この分野で最高の成果を示している、最も効果的な旅団及び部隊が受け取るという。同氏は、最初の部隊は既に資金を受け取っており、直接調達が既に始まっていると伝えた。

同氏はそして、「並行して、同プログラムの第2段階で、中射程攻撃手段の大規模な調達に関する入札を中央集中形式で開始する。公開の競争は、製造の速度と拡大だけを意味するのではない。それは、製造業者間の競争、汚職リスクの最小化、透明性、国家資金の効果的な利用でもある」と強調した。

また同氏は、既に夏には中射程攻撃手段の中央集中形式な調達の成果が前線で感じられるようになるとの見方を示し、「敵は衝突ラインから遠く離れていても、もはや安全とは感じなくなるだろう」と補足した。

写真:国防省