ウクライナは独自の弾道ミサイル迎撃システムの構築を目指す=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、同国はこれまで米国に対し、ウクライナによる防空システム「パトリオット」用ミサイルのライセンス生産を提案してきたとし、生産量を倍増させる準備があったとしつつ、現在は独自の弾道ミサイル迎撃システムの構築にも期待を寄せていると発言した。

ゼレンシキー大統領が国内テレビ番組のインタビューの際に発言した。

ゼレンシキー氏は、「ドイツと米国は『パトリオット』用ミサイルを月に60弾製造している(編集注:ドイツの部分は今後の製造想定数だと思われる)。私はバイデン政権の時から『ライセンスを出してくれ。私たちが生産量を倍にすることを約束する』と要請してきた。私たちには自分で製造する準備があるか? 私はそれを強く望んでいたし、ええ、私たちには準備があった。それは(編集注:パトリオット)システムの話ではなく、あくまで(その)ミサイルの話だ」と発言した。

また同氏は、欧州では現在「パトリオット」用ミサイルは1か国ではなく、「複数の国が1弾のミサイルを、異なる部品を作っている。つまり、私たちはそれらを組み合わせることも、自分たちで製造することも可能なはずだ」と発言した。

同氏はそして、自身はライセンス生産を「バイデン政権に強く要請してきたし、その後トランプ政権にも要請し続けた。結果は…」と語った。

加えて同氏は、ドイツには「パトリオット」用ミサイルを製造する能力があり、生産開始後の「非常に真剣な」支援パッケージに関する合意があると伝えた。

同氏はまた、「彼ら(編集注:ドイツ)は既にライセンスを取得した。彼らができるだけ早く生産体制を整えることを願っている」と述べた。

その他同氏は、ウクライナは国家として弾道ミサイルに対抗する手段を持たねばならないと強調した。同氏はそして、「私は製造業者たちと会っている。私たちのところに欧州の弾道ミサイル迎撃システムがなければならないと私は考えている。私たちは数か国と話し合っており、その方向で作業している。そして、私たちの(ウクライナ)企業には『パトリオットに依存しないよう、1年で独自の弾道ミサイル迎撃システムを作る必要がある』という課題を出している。それはどれほど現実的だろうか? 現実的だ。非常に困難だが、問題は構成要素にある」と発言した。同氏はその際、構成要素の1つであるレーダーの問題(編集注:おそらくシーカーのこと)については、国として既に解決策を見ていると述べた。

同氏はさらに、「私は諸国と(編集注:合意に向けて)交渉している。その点では、何がより効果的かを見極める必要がある。そして当然、関連システムのためのミサイルの問題もある。欧州諸国がそのプログラムに参加する準備があるだろうか? まだ全ての国と話したわけではない。防空が発展している欧州の主要国とは、既に話し合いを持った。弾道ミサイル迎撃用ではないにせよ、独自のシステムを持っている国々とだ」と補足した。

写真:大統領府