ウクライナはパートナー諸国と共に安全の保証の複数の要素を検討=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は16日、ウクライナとパートナー諸国は現在、将来のウクライナのための「安全の保証」の複数要素を検討していると発言した。

ゼレンシキー大統領がハーグ訪問時のスホーフ蘭首相との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ゼレンシキー大統領は、「ウクライナの安全にとって不可分の安全の保証の要素が複数ある。1つは『有志連合』であり、それは欧州と他数か国が提供し得るものだ。他に『連合』に参加している国々がある。これまで述べた通り、それぞれ異なる地位や憲法を持っており、カナダや日本も現在『連合』のメンバーである。これらの国々はそれぞれが、欧州にはいないものの、それぞれの支援を示してくれると私は思っている」と発言した。

また同氏は、米国からの二国間の「安全の保証」が極めて重要だと指摘した。その際同氏は、「1番は、米国からの二国間の安全の保証である。『第5条に類するもの(Article 5 like)』あるいは『第5条ミラー(Article 5 Mirror)』と呼ばれるものだ。私たちは既に細部まで踏み込んでおり、その詳細に取り組んでいる。それはブダペスト(覚書)やミンスク(諸合意)のようなものではなく、米国議会が採択するべき法的拘束力のある強力な安全の保証でなければならない」と強調した。

同氏はさらに、ウクライナにとっての強力な保証は欧州連合(EU)による保証もあると指摘した。その際同氏は、「ウクライナにとっての強力な保証は、EUによる保証、とりわけ経済的な安全の保証だ。それはEUへの加盟である。私たちはこれら全てを安全の保証の要素として捉えており、パートナーたちがウクライナへの安全の保証を支持する準備があるなら、私たちの関係、私たちのEUへの加盟も支持してくれると考えている。時期やあれやこれやの条件についてはまだ言えないが、それが安全の保証に関する私たち及び多くのパートナーの枠組み的理解である」と説明した。

なお、16日、ゼレンシキー大統領は、オランダ・ハーグを訪問していた。

写真:大統領府