ゼレンシキー宇大統領、「パトリオット」購入につき「3基は確定、残りについては協議中」

ウクライナのゼレンシキー大統領は24日、防空システム「パトリオット」の3基分の購入はドイツとノルウェーが認めているとし、それ以上のシステム購入についても協議が行われていると発言した。

ゼレンシキー大統領が記者団とのやり取りの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「私たちは(編集注:『パトリオット』を)10基要請している。それは私が公の場で話していることだ。私たちは今パートナーたちと、その10基を確保するために作業している。ミサイル問題にも取り組んでいる。私たちにはミサイルはある」と発言した。

また同氏は、「トランプ米大統領は私たちにシステムを引き渡す、売却する。私たちの課題は、全10基のシステムの資金を見つけることだ」と述べた。

同氏はさらに、個々のシステムのためのミサイルのパッケージも同時に手に入れたいと指摘した。

同氏は加えて、ドイツから2基、ノルウェーから1基の購入確認を得たことを改めて指摘し、「現在私たちはオランダのパートナーたちと作業している」と述べた。

その他同氏は、防空システム生産のライセンス問題にも触れた。その際同氏は、「まだ私たちは生産ライセンスをめぐっても闘っている。大切なのは、ドイツに拠点、生産拠点が現れたことだ。今のところ私たちのところではないが、しかし私たちと良い関係のある欧州のところだ」と発言した。

これに先立ち、ドイツのピストリウス国防相は21日、ウクライナの防空強化のために、同国に防空システム「パトリオット」5基と防空システム「ゲパルト」用の弾薬を提供し、さらにウクライナの攻撃能力を支援するためにウクライナ製長距離無人航空機の生産に資金拠出を行うと発表していた